約 116,497 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/8369.html
登録日:2011/04/26(火) 17 39 39 更新日:2023/10/16 Mon 22 32 59 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 ギャグ漫画 サンデー 兄 兄ふん 兄ふんじゃった! 小学館 小笠原真 漫画 週刊少年サンデー 過保護 「兄ふんじゃった!」とは、2005年から2007年にかけて週刊少年サンデーで連載していた漫画。全8巻。略称は「兄ふん」。 作者はその後「電脳遊戯倶楽部」を書いていた小笠原真。 ★概要 超がつく程の過保護を繰り広げる兄と、その過保護を嫌がる弟の日常を書いたギャグ漫画。 毎回10ページの1話完結式である。 一時期おはスタでサンデー紹介コーナーも担当していた。 基本的に兄やその他キャラの不条理さとテルキヨのツッコミを楽しむ作品。 ■例 マラソン大会→バイクを使って優勝させてやる テルキヨ「俺のラッキーアイテム戦車だってさ」→駐屯地行ってくる 女湯覗き見→NASAに連絡して衛星から女湯の画像転送 兄嫌いだからグレてやる→素晴らしいグレっぷりだ 流れは兄や他キャラが問題発起→テルキヨがツッコんだりして進行→なんやかんやで兄が名言を言う→最終ページで名言ぶち壊し、 といった感じで起承転結に沿っている。 結構登場キャラの使い捨てが激しい作品だが、印象に残るキャラも多い。 余談だが、最終回はガッシュの最終回と同じ号だった。 ★登場人物 テルキヨ 「せめて用件聞けよ!」 弟。常識人。ツッコミ役。 頭に白い布を巻いている中一。両親は他界していて、兄と二人暮らし。 兄の過保護はウザいと思っている一方、それでも兄の事は憎めない。 布の中の髪型は最終巻のオマケ4コマにて判明する。 好きな食べ物は黒酢、甘納豆、酢昆布と妙にじじむさい。 ちなみに腹がちと出てる。 兄 「私は正々堂々名人を派遣したまでだ!」 兄。本名不明。 常に白衣を着用している中三。テルキヨに対してあらゆる過保護をつくす。 涼しい顔で握力65kg出したりマラソン大会にバイクを持参したりとフリーダム。 やたらとテルキヨを主役にしたパクリゲームを作成する。 学校どころかNASAや国会に影響力を持つ。 風邪を引いた辺りから髪質が変わった。 わりかしモテる。 ヤンキーくん 「ギザ10いっぱい買ってきたぜ」 留年して中1な15歳。ヤンメガの品川大地は無関係。家は金持ち。 基本的に感情を表情に出さない。名前に反して真面目だが常識が欠落気味。 ていうかバカ。最大の弱点は2までしか数えられない。1、2、たくさん。 ノートは黒板全体をスケッチするタイプ。特技は鳩和辞典で得した鳩語。 一度パンダに噛まれたことでノーベル賞をとるほどの天才になった。 委員長 「でも関係ないと思います」 テルキヨやヤンキーくんのクラスの委員長。メガネ。作中では比較的常識人。 中一のわりに巨乳。そして私服の露出度が高い 兄に惚れるが報われない。 瘤之内 「靴返してください」 テルキヨの親友。礼儀正しい。 頭はカツオタイプの坊主で、コブが二つある。 コブはとれても絆創膏でくっつく。 キャベツ 「ニャ――!!」 犬。 キャベツの箱に入って捨てられてたからキャベツ。 基本損な役回り。ニャーと鳴けたりAA作成出来たり。 挙げ句の果てにガリバートンネルやタイムマシンのようなことまでやってのけた。 テルキヨ「この犬便利すぎない!?」 史上初法定で裁かれた犬。 てるきっち 「三国志のパラパラ漫画を描いてんだよ」 背後霊。 兄が作成した、名前から連想出来るあのゲームのパクリの登場キャラクター。 ゲーム内で死んだ後は背後霊として現実世界に。 背後霊だがニートになったり一度ホストになった。 ヤン子 「原付きのリミッターカット完了したっス!」 ヤンキーくんの妹。でも留年してない為、学年的にはヤンキーくんより上の中二。 ヤンキーくんと比べてヤンキー思考が強い。テルキヨが好き。 ナップサックを作る際にはメリケンサックの材料を持って来た。 以上のキャラは比較的レギュラー。 許嫁 「同じ場所で呼吸していいでスカイ?」 頭に気球を乗っけているテルキヨの許嫁。 〜でスカイ?が口癖。 見た目のインパクト十分だが登場は僅か三話。 総帥 「是非とも欲しい人材よのぉ!」 テルキヨの従兄。何の総帥かは不明。 常に高笑いでハイテンション。テルキヨを自分の下に置きたいと思っている。 犬丸 「従です」 総帥に付き従っている。 許嫁は彼の妹。 小西・ダ・ガマ 「嫌デス! 現実逃避シタイデス!!」 過保護十人集跳び箱担当。 自己顕示欲が強い。 テルキヨが寒いと言ったら自らのランニングシャツをかける紳士。 剣道面子 「名乗るほどの者ではございません」 過保護十人集ボディーボード担当。 名前の通り常時剣道の面を着用。 チョコを食べると酔う。 ドクター朴 「温めりゃいいんでしょ! 温めりゃあ!!」 過保護十人集ハイテク担当。 豆腐メンタル。 時を止めるスイッチやら願いが叶うマッチやら色々作成。 村部 「四十肩で腕が上がらない!」 更け顔の15歳。兄のクラスメイト。 過保護十人集に入りたいと思っているのだが、彼の性格も相まって行動がいつも裏目に出る。 心肺ヨーコ 「YOUヘヴン行っちゃうよ!」 ノリノリな医師。 薄々パンチラが多い気がする。 海原雄子 「それならそうと言えよバカ」 後半に登場したツンデレ。きっとどこぞの親父は関係無い。 小動物好きで、テルキヨといい関係になる。 見た目はそのままネギまのエヴァ。初登場時には隣に刹那もどきもいた。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ニャイキ社の社長の娘を狙う主人公 -- 名無しさん (2013-08-20 01 53 42) 記事がないのでこっちに書くけど、電脳の異常な優遇ぶりは何だったのだろうね。兄ふんじゃった!の時から続いているようだけど。 -- 名無しさん (2013-11-26 13 01 20) ↑特に人気でもないのになんでこんな優遇されてんだ?ってずっと疑問だったわ。作者、小学館にとってのお偉いさんの息子なんじゃないかとも思った -- 名無しさん (2015-10-22 13 15 00) クソつまんなかった覚えしかないな -- 名無しさん (2019-06-24 20 22 14) 直接名前挙げられてはいないんだが、石橋和章が言ってる2006年サンデーの毎回最下位近いギャグ漫画ってのがこれにしか思えなかった… -- 名無しさん (2023-09-03 13 16 41) ↑あの話がこの漫画のことだとすると、そもそもシナリオすら自分で書いてなかったらしいね…闇が深すぎる -- 名無しさん (2023-09-09 09 56 38) サンデーの読者からの質問に淡白な答えしてたせいか作者も割と嫌われてた印象… -- 名無しさん (2023-09-09 11 54 46) ↑2そうだとしたらやっぱなんかコネでもあったのかもねこの作者…だって優遇さが以上だったもの -- 名無しさん (2023-09-13 06 51 24) 笑ったこと自体は何回かあるんだけど、いくらギャグマンガが手薄にしても8巻も出すような作品には思えんかったしなあ。 -- 名無しさん (2023-10-16 22 32 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/bump100/pages/24.html
アル兄 お名前は? 犬 おいくつですか? ワンワン ご職業は? いっぬっのーおまわりさん ご趣味は? 電信棒におしっこかけることw 好きな異性のタイプは? ♀のわんちゃんだぉ・・・はぁはぁ・・ワオーン 特技は? 犬なのに射精すると5mもとぶwww 何か資格を持っていますか? 一匹狼 何か悩みがありますか? さいきん射精であんまイケない・・・ お好きな食べ物とお嫌いな食べ物は? 好き→ジャーキー 嫌い→L アナタが愛する人へ一言 あなたのアナルにザナルカンド★
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/983.html
最後に仰いだ青空は、見たことも無いほどに綺麗な空で、波頭に打ち寄せる波音を聞きながら綺麗だなって思ったの。 そして自分の命が流れ出すのを感じながら、あぁ、このまま死ぬのねって考えたわ。 ほとんど消えた意識と視界が、真っ黒な何かを捉えたとき、あれはきっと死神なんだって………… 目が覚めるとそこは、雑誌で見たことのある作りの家だったわ。珍しい匂いのする草を編んだ床と、綺麗な木目と 木の香りのする家。着たことの無い肌触りの服はとても気持ちよくて、腰に巻かれた帯はとても綺麗だったわ。 寝かされた私の傍らにはうさぎの様に真っ赤な目をしたお兄さんが居て、私と目が合うとぽろぽろと泣きながら私を抱きしめてくれた。 不思議と穏やかな気持ちになって訪ねてみたわ、ここはどこ? お兄さんは誰? 私、撃たれて死んじゃうはずだったのに、なんで生きてるの? それともここが天国ってところかしら? でも私は沢山殺したからきっとここは地獄ね 「大丈夫、君は生きてるよ。でも……」 お兄さんは驚いた顔をしながら、それでも私を離さなかったわ。お兄さんの暖かさを感じて、この温もりを独り占めに出来たらって思った。 横に開く扉の様な物を開けて、大きなおじさんと綺麗なお姉さんが入ってきた。そしておじさんが私に質問を始めたわ。 神族や魔族、世界を繋ぐ開門。 私がなんで血まみれでいたのか、なぜBARなんて銃を持っていたのか。 質問の前半についてはさっぱりでなんのことなのか分からないと答えると、ふぅって溜息の後でまたかって呟いたわ。 私は違う世界にやってきて、今際の際から浮上し、ここではまったくの異邦人なんだって。 後半の質問にはちゃんと答えたわ。 隠す必要なんてないもの。 それにここが本当に私の居た所じゃない無いなら、隠す必要も無いわ。 もしこの人達が、あのおばさんの仲間なら皆殺しにすればいいもの。 ロアナプラでいっぱい殺した事、逃し屋で高飛びしようとした事、撃たれて死んじゃうはずだった事。 三人は凄いショックな顔をして、うさぎの様なお兄さんはまたぽろぽろと泣きながら抱きしめてくれたわ。 「そうか……大丈夫だから……ここには君を傷つける物なんて無いから」 そう話すお兄さんはまるで贖罪の様に私を抱きしめて言ってくれたわ。 お兄さんからは血の匂いがべっとりとしたから、多分お兄さんは 殺した事のある人なんだって分かった。 でも私の様に腐ったドブの匂いはしなかった。 それが羨ましくもあり、妬ましい。 なんで私達と同じ様に歪んでいるのに、なんでこんなにも優しいの? こんなにも綺麗なの? こんな綺麗な涙を流す人を私は知らない。 あのおばさんの仲間には決してこんな人は居ない。 「なんで……なんであなたみたいな子供が……」 お姉さんの質問は途切れてしまったけれど、なにが言いたいのか分かったわ。 だから答えてあげたの。 世界は優しくなんか無い。 神様は残忍で、笑いながら私達を血反吐の中へと突き落とした。 見上げる空は何時も灰色の空、見渡せば空と同じ色をした高い高い壁。 暗い部屋で死ぬほど蹴られ続けて、何時の頃からか連れて来られた 私と同じ様な子供を、私と兄様がバットで何度も何度も叩いた事も。 それを見て笑ってる大人と、同じ様に笑う私と兄様。 これは仕組みなんだわ。 そう思えば不思議と私達に残酷な世界を好きになれた。 世界は殺して、殺される事でリングを繋ぐ。 だから引きずり出した内臓の暖かさも、どろどろと流れる血の紅も好き。 私達は沢山、沢山沢山殺したわ、リングから落ちない様に。 殺した分だけ命は延びる、輪は繋がれていく。 私達はNeverDei…… 凍りついた場。 無意味に流れる一瞬。 それを破ったのはお兄さん。 私を掻き抱くお兄さんの手に力が篭り、優しい気持ちが 私を暖めてくれる。 「そんな事は無いっ! 確かに世界は優しくないかもしれない、けど……それでも……それだけじゃ無いんだ」 ラグーン商会の船でも似た言葉をくれたお兄さんが居た。 でも私はそれだけじゃない世界を知る事無く、死んだ。 一回死んだ私は、目覚めたここでそれに触れることが出来るのかしら? いいえ、きっとそれは無理。 だって私は血でべっとりとしているもの。 「大丈夫だ、俺が……俺が君を守るから。俺が守るから……だから……」 守ってくれるなんて言ってくれたのは、このうさぎのお兄さんだけだから、私はお兄さんを好きになったの。 守られる。 総てを委ねて、その腕の中でまどろむ様に過ごす日々は、きっと優しい毎日なのだろう。 なぜかそれを信じさせてくれる紅い目と、 掻き抱く両の手の暖かさだった。 出来る事ならずっと一緒に居たい。 そうしていれば何時の日にか私もお兄さんの様に綺麗な瞳になれるだろうか? でもそれは無理かもしれない。 お兄さんは腐った血反吐の中では笑えないだろうから、私は、私達はドブの中で笑うから。 早くここを離れなきゃ、ここは明るすぎるもの。 優しいから長居したくなるけど、灯りは汚れた私を映し出す。 もっと……もっと暗い場所へ行かなきゃ…… 「駄目だ! 俺が守るって言ったんだ。俺と……暮らそう」 思わず漏らしてしまったのかしら? お兄さんはこんなにも汚い私と一緒に居ようと言ってくれた。 こんなにも汚い私を 真っ直ぐに見て、触れるのも躊躇する汚物の私を守ってくれると、私と一緒に暮らそうと…… なぜこんなにも違うのかしら? 私と同じ様に殺しているお兄さんはこんなにも綺麗なのに…… 同じ引鉄を引いた指なのに、どうして私のそれと違い、お兄さんの指はなんて綺麗なのだろう。 憧れと嫉妬が綯い交ぜになって、どうしたらいいか分からなくなるけど、漠然と浮かんだのはこのお兄さんと居たいなって事。 おじさんとお姉さんは困惑した顔をして、私を離したお兄さんは二人に頼み込んでいる。手元に銃があれば話は簡単なのに、 あいにくと愛用の機関銃はどこか別の部屋に置いているみたい、残念ね。 そんな事をぼーっと考えていると話は纏まったみたいで、どうやら私とお兄さんは一緒に暮らす事になったみたい。 勿論私に異論なんて無いわ、うさぎのお兄さんと一緒にバスケットを持ってお出掛けしたいもの。 二人で暮らす様になって数日後。 兄様と私は家事が壊滅的に駄目なのが解かったわ。 ご飯はユーストマのおじ様の家や、フォーベシィのおじ様の家で頂く毎日。 たまに楓さんの家でご馳走になってるの。 そしていつしかうさぎのお兄さんを、兄様と呼ぶようになっている私。 その理由は兄様が私を愛してくれているから。 不器用に、一生懸命に、知らない誰かの贖罪を兼ねながら私を愛してくれているから、私の歌声を聴いて笑顔で居てくれるから。 そんな兄様を私も愛している。 私達を守り、一緒に居てくれる兄様は、血反吐のドブを少しずつ綺麗にしてくれる気がするもの。 でも兄様が! 兄様がリシアンサスやネリネや楓と一緒に笑って居るのは大っ嫌い!! 私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が!! 私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が!! 私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が、私だけの兄様が!! でも、まだ殺してあげない…… もっともっと兄様と仲良くなった時に、殺してあげる。 全身に釘を打ち込んであげる、泣き喚く様はきっと楽しいわ。 手足を斧で切り取ってあげる、転げまわる様はきっと楽しいわ。 あの人達を殺したら、兄様はきっと憎悪してくれる。 必ず…… でも、それでも兄様は絶対に私を見捨てない、愛しながら憎んでくれる。 私が彼女達を殺す事で私が兄様を傷つけた事を憎み、同時に腐った私を守る為に愛してくれる。 憎みながら、愛する…… それで兄様は私から離れられない、ずっと……ずっと私と一緒………… でもいつか、いつかそんな腐りきった私を兄様が綺麗にしてくれるかもしれない。 無理かもしれない、私はいっぱい殺したから。でも、それでもいつか……ドブは綺麗になるかもしれない。 そんな事をぼんやりと考えながら、今日も私は兄様の隣で歌っている。 2 落ちていった。俺の機体も、親友の命も。目の前の黒い球体はきっと地獄への入り口。 戻るべき母艦も、信じた道も。想いすらも呑み込んで、いまただ落ちていく。それが門とは知らずに。 目が覚めてまず目に入ったのは木目の天井。寝かされているという事実を認識すると、なぜ自分は生きているのだろうと漫然と考えた。 全てを無くし、亡くしてしまった。守れなかった人と、自分が吹き飛ばした花を想いながら、慰霊碑の前で佇んでいたはずだった。 そこには何も無いと知りながら、ただの石の前で懺悔する俺はまるであの日の様に無力な子供だった。 いや、そうじゃない。自分で自分を嘲り、そうする事で生きている俺は子供以前に価値の無い人間だ。 自慰の様に己を責める事で、俺は俺で居られる。まるで意味の無い行為と知り、それを知る事すら無意味と知っていながらもそうする俺を、 誰かに殺して貰いたかった。 生きていく気力も持てず、自殺する勇気も無い。零れた落ちてしまった命の残滓を舐めて、後悔と未練を見つめて生きて行けるほど 俺は強く無い。だから誰かに殺して欲しかった。奪われたかった。今度は俺の命ごと、なにもかも。 慰霊碑の前で佇んで、見知った人間から差し出された欺瞞の手から逃げ出して、空っぽな自分は走り出す。 半ば意図的に踏み外した崖縁。こんな情けない死に様が俺にはお似合いだ。 逆さまの風景を見ながら万有引力の法則に従って、そのまま海面と突き出た岩に叩きつけられる瞬間に恐怖し、その先の 解放を心待ちにしながら、俺は黒に飲み込まれた。 生きていると理解すれば安堵した。あれほど居なくなってしまいたいと願いながら、やはり死んでしまうことを恐れた。 自責と自虐と自嘲。それは死に損ねた自分に許された救いなのかもしれない。無様だ。 生きることを苦痛と感じ、死を願いながらそれを恐怖する。滑稽なほどの生への執着。 木目の天井を見上げながら思った。 だったら生きてやる。醜く、あざとく、この生に執着してやる。生きて生きて生きて! その果てに死んでやる!! 死に損ないの俺の、何も無い空虚な俺の最後の足掻き。家族やマユ、レイや友達の面影に浸って、打ちのめされて、それでも生きてやる。 死んでなんかやらない。繰り返しだとしても、今度こそ誰かを守ってみせる。たとえ守りきれなかったとしても、俺は守ることしか出来ない。 だらしの無い格好で部屋に入って来た大男に、矢継ぎ早に質問を投げかけた。 俺はどれくらい寝ていた? ここはどこだ? 返ってきた返答は聞いたことも無い土地。困惑しながらここはオーブでは無いのかと聞いてみたけど、逆に質問をされた。 神族? 魔族? 開門? 訳が分からない。少しずつお互いの情報をすり合わせる。俺は神だの悪魔だのなんて存在を知らないし、ここがどこかも分からない。 向こうが言うにはコーディネイターなんて存在しないし、人類は宇宙に住んでも居ない。 勿論俺は狂ってなんていないし、このおっさんの頭がイカレている様には見えない。お互いが出した結論は、俺は異邦人であるということだけ。 どうせコズミックイラに未練なんて無い。だけど決して忘れない。思い出と痛みと、温もりと哀しみだけは絶対に忘れない。それだけが俺に残った 最後の残滓。泣きたくなるほどの幸せと、笑いたくなる程の哀しみだけが俺の足掻きの糧なんだから。 行く当ての無い俺はしばらくこの家で厄介になることになった。この馬鹿でかい家にはこのおっさんとその娘の二人暮しで、どうやらこの人達は 偉い人達らしい。そうは言われても議長のような雰囲気を持たないこのおっさんが、とてもじゃないが王様には見えなかった。 そして少しづつ知るこの世界。神族って奴らと魔族って奴らがある日突然現れて、人間と仲良く暮らしてバランスを保つ平和な世界。 おっさんやおっさんの娘のリシアンサス、その友達から話を聞きながら俺は信じられない気持ちだった。 よく戦争にならなかったな。ある日突然現れたまったく違う種を受け入れて共存するなんて、C・Eでは想像すらできない。 逆に彼らからすれば、C・Eのほうが信じられないそうだ。人類が宇宙に住み人型の兵器を操って戦争するなんて、彼らの常識では それこそ漫画やアニメだけだそうだ。そして誰かの何気ない質問で、俺はここが本当に平和なんだなって実感したんだ。 「それで、シン君も敵をやっつけたりしたんだ?」 「……あぁ、沢山撃ったよ。俺は軍人だからね」 よほど怖い顔をしたのだろう。その一瞬まで和やかだった場は静かになった。リシアンサスが複雑な表情で聞いてくる。 「どうして……兵隊になったの?」 簡単なことさ 「中立国が戦争をして、俺の家族が吹き飛ばされて、孤児になった俺は軍に入った。無力な自分が許せなかったから……」 でも無力なままだった。誰も守れず、誰も救えなかった。 「いつだって人は花を吹き飛ばすんだ、俺も守るために撃った……もう二度と失いたくないから」 そう言いながら俺も吹き飛ばして、砕かれた。 静まり返る場に居ながら思った。誰も戦争なんて知らないんだ、銃声を聞いたことも無ければ爆発も見たこと無いし 焦土と瓦礫の山に立ったことも無い。そんなことはテレビのニュースや漫画の様に別次元のことなんだろう。 ……でもそれは良いことなんだろう。そんな経験なんてしなくて良い、あんな思いなんてしないほうがいい。 気まずいまま解散した数日後、俺のこっちでの戸籍やらなんやらが揃ったらしく(手続きがやけに早かったのは 仮にもおっさんが神王だからか?)俺は拾われた家を出た。とは言っても近所の空き家を神王と魔王の二人が保証人に なって貰って借りただけなんだけど。 なんでここまでしてくれるのか? と聞いたら前例の無い漂流者を、ましてや天涯孤独な少年をほっぽり出してさようなら というのが許せないからだと笑顔で答えてくれた。その暖かい笑みが俺をプラントへと連れていってくれた人と重なって、気がつけば 頬を涙が伝って、地面に落ちた。 移り住んで何日かたったある日、抜けるような青空の下で、血まみれの少女を拾った。 黒い豪奢なドレスとは正反対の白い肌。流れる銀髪と幼い顔とは裏腹な機関銃。そして真っ赤な血。 あの日、逝ってしまった妹と重なったその少女を抱えて俺は、神王の家に駆け込んだ。 目が覚めた少女はグレーテルと名乗り、話をする内に分かったことは俺と同じ天涯孤独な異邦人。 行く当ての無い彼女を俺は引き取ると主張した。なぜだか分かったんだ、この子が哀しい子供だって。 そして…………壊れているんだって だから俺が守ってやるさ、今度の今度こそ。ステラの時の様に、死なせたりなんかしない。 一覧へ
https://w.atwiki.jp/momonemomo/pages/124.html
http //www.nicovideo.jp/watch/sm11767225 イツマノニカ / 三途の川おさかな 返却の期限が 明日に迫る 借りてきた映画を テレビに映す 曇り空 中途半端 な日が差す カーテンは 中途半端に役立つ 昨日から お腹の調子が悪い 明日には 動物園を燃やそう 友達は夜と 共にやってくる 部屋のすみ育てた フナを配ろう 舟にはラジカセと おせんこう それから 提灯も忘れずに ねじれた振り子は いつの間にか 元通りになって 笑ってる 髪の毛が時間の 経過を示す なんとなくお菓子 に手が伸びている ひとつだけ部屋に 小包が届く 赤い紐ていねいに ほどいてみた それは過去を映す おくりもの 目の前をヒトデが 飛びまわる 震度3ぐらいの 揺さぶりで 部屋のぬいぐるみ が踊りだす パリパリとお菓子 を食べている あのときのわたし がそこにいた 今のわたし といえば同じく パリパリとお菓子 を食べている
https://w.atwiki.jp/momonemomo/pages/92.html
準備中… .
https://w.atwiki.jp/momonemomo/pages/131.html
http //www.nicovideo.jp/watch/sm12217323 くらげのほねなし / ナンカ ひっそりとうかび ひっそりとしずむ みずのおもてを ながれる ひるのつき ひっそりとうまれ ひっそりとしぬる あわれくらげの ほねなしよ
https://w.atwiki.jp/momonemomo/pages/135.html
http //www.nicovideo.jp/watch/sm7974137 なみだうた / すぅ かみさまが ないてる かみさまが ないてる かなしくて ないてるのかな さみしくて ないてるのかな いまから このしろいへやから そっちへ ゆきますから そしたら なきやんでね おかあさんが ないてる おとうさんが ないてる かなしく なってきました さみしく なってきました そっちの あのしろいへやまで いまから ゆきますから そしたら なきやむよね
https://w.atwiki.jp/momonemomo/pages/148.html
http //www.nicovideo.jp/watch/sm10784659 door / あかやかP 空 どこまでも 遠く 高い 青 あなたは いまどこで どんな空 見てるかな どんな 気持ちで つないだ 手のひら はなれて しまっても 重ねた 想いは 今でも つながるの 温度 ぬくもり たくさんの 伝えられないもの でも 大切な 何かは きっと 伝えあえるの きっと つないだ 手のひら はなれて しまっても あなたの 心に つながる 扉は 手のひら この中で 小さく 震えるの 扉は 開くの 二人がそう 願うとき
https://w.atwiki.jp/momonemomo/pages/139.html
この@wikiではどなたでも情報を更新、追加することが可能です。 編集のログイン用アカウント&パスワード アカウント:momowiki パスワード:momowiki0522 .
https://w.atwiki.jp/momonemomo/pages/144.html
http //www.nicovideo.jp/watch/nm8874648 ほたるのこ / ナンカ おまつりのひがきえて だれもいないバスていで ほんのりとひかってる ほ ほ ほたるのこ おいのりをするように むねであわせた てのなかに ちいさなあかりをだいている ほ ほ ほたるのこ まいごのふりをしていたら まいごのまんまになっちゃった あまいみずなど どこにもないね おおきくなっても まいごはなおらないね ほたるのこ うみなりがとおすぎて かしげたみぎの みみたぶに ほたるを そっと ともしてる ほ ほ ほたるのこ びょういんのわたりろうか しょうがっこうのおくじょうで やさしいひとをまっている ほ ほ ほたるのこ だれかのふりをしていたら しらないだれかになっちゃった あまいみずなど どこにもないね だれかになっても だれにもなれないね ほたるのこ どんなに高く飛ぼうとしても どんなに激しく瞬いても 川面に揺れる夜空の中で 僕らは星に なれはしないんだね ほたるのこ おまつりのひがきえて だれもいないバスていで ほんのりとひかってる ほ ほ ほたるのこ ほ ほ ほたるのこ